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【along with her story】ミュージシャン Eliko

“along with her story”
GARGERYがよく似合う大人の女性アーティストにスポットを当て、リュトンを片手に、思い思いのストーリーを語っていただいています。

Eliko(本名:福井恵利子)さんは、国際的に活動されているフルート奏者。クラシック音楽をベースとしながら、ジャズ、エレクトロニカ、ヒップホップ、ハウス、ソウル、アシッドジャズなど様々な音楽との融合を試みるクリエイティブな演奏活動を続けていらっしゃいます。あの阿川佐和子さんから「こんな力強いフルートを聞いたのは初めてだ」という言葉を引き出す新進気鋭のミュージシャンに、リュトンを傾けながら語っていただきました。

場所は六本木の老舗ジャズレストラン「サテンドール」です。

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フルートとの出逢い

「最初は3歳の頃から自然とクラシック音楽のピアノに入り込みました。小学生の頃、学校の授業で流れたフルートの音色を聞いた瞬間、私はこの楽器をやるんだと決意した事を覚えています。中学生になったとき、ブラスバンドへ入り念願のフルートを買ってもらいました。フルートを練習する事だけでは飽き足らず、夜な夜なフルートを分解しては組み立てる…というような事もよくしていましたね。今考えれば恐ろしい事です(笑)。よく壊れなかったな…。」

「それから佐賀北高へ行き、毎日のようにフルートとピアノ、聴音や楽典のレッスンへ通いました。毎晩夜中の2時まで練習をしたものです。私の青春は全て音楽へと費やされました。まわりで恋愛をしている友人を羨ましく思ったりしましたね。でも目の前にあるコンクールや受験に向けて遊んでいる時間はなかった… 忙しい高校生だったと思います。佐賀県から毎月東京へレッスンにも行っていましたし。1番でなければ意味がない、と、意固地になっていた時期でもありました。その後、桐朋学園へ入学。この時期にクラブ音楽と出会い衝撃を受けます。」

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新しい世界へ、ベルギーへ

「聞いた事もない音楽に、見た事も経験した事も無い空間… オシャレなお姉さんやお兄さんがお酒を片手にダンスフロアで楽しそうに踊っている空間は、当時の私にはとてもキラキラしていて、これが東京なんだぁ…とため息をついたものです(笑)。そこから、クラシックとクラブの二足の草鞋生活が始まりました。」

「そして、ベルギーへ留学。ベルギーではクラシックを、特にバロック時代とコンテンポラリーに力を入れていました。その当時、アントワープのファッション業界ともご縁があり、彼らとよく行ったイベントは、大きな倉庫を貸し切ってのクラブ音楽とファッションがコラボレーションしたものが多くありました。クラシックを基盤にしながら、クラシックとは真逆にある音楽にとても強く惹かれていった時期でもあるんです。」

「ベルギーの王立音楽院を卒業後、しばらくブリュッセルにミュージシャンとして滞在していましたが、意を決して日本に帰国する事を決めたのが2007年から2008年。私のターニングポイントのひとつです。」

Elikoさんは、ブリュッセル王立音楽院を最高得点で卒業、同時に国家演奏家資格を取得しました。その後、現地の音楽イベントに招かれたり、女性誌に掲載され「何と美しい音楽を奏でるミュージシャンだろう・・・」との評価を得たり。また現代音楽にも深く関わり、ヨーロッパ人作曲家、アジア人作曲家の初演活動をヨーロッパ諸国にて行うなど、ベルギーでの活躍ぶりをお聞きすると、ため息が出ます。そして、日本へ。

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母国日本から世界へ発信

「日本で、母国でどれだけの事ができるのか試して見たかったのです。また、クラシックだけにとどまらず、私らしさ、私にしかできない事を追求してみようと思っていました。」

「そこから数年。紆余曲折ありましたが、海外の有名なアーティスト達とクラブのダンスフロアや野外フェスで演奏したり、ヨーロッパを中心に演奏活動をさせてもらいました。そしてクラブ音楽だけではなく、今は今後の自分の成長のためジャズを真剣に取り組んでいます。まずクラシックはもちろんの事、ジャズも完璧にできる奏者になること。そしてそこからの私のオリジナリティ、オンリーワンになる事を目標にしています。フルートと言えばEliko!と全世界で言われるように!」

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【Elikoさんの幅広い活動の詳細を文末に記載しました。】

からだとこころを大切に

「ミュージシャンとして心がけていることは、先ずは健康な心と健康な身体。特に食に関しては気を使います。何を食べるかが、私を作っています。演奏前に食べるものも気を使いますね。私達は肉体労働者なので(笑)。」

「あとは、自分のライブがマスターベーションにならない事。お客様が喜んでもらって初めてプロです。でも、自分も音楽にいつも感動していなければいけません。音楽に涙を流すくらい入り込まなければなりません。そのバランスがいつも難しい。けれど音楽をやれている環境や全ての皆様との出会いに感謝の気持ちを忘れなければきっと大丈夫、と思っています。」

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演奏後にガージェリーで乾杯

Elikoさんは女友達とバーに行くことが多いそうですが、ライブの後に高ぶったアドレナリンを抑えるために1人バーで飲むこともあるそうです。かっこいい。

「最近はご近所の女子を呼び出す事も多々あります。女子会は気を使わず最高です(笑)。」

うーむ、呼び出されたいですね。私は女子ではありませんが(笑)。

「ガージェリーは、仕事の後の最初の一杯ですね。演奏が終わって喉がカラカラでホッと一息の一番リラックスする瞬間にみんなで、ガージェリーで乾杯したいです!」

「余談ですが、先日、隣のバーカウンターで可愛い女の子が1人でガージェリーをニコニコしながら飲んでいるのを見かけ、彼氏を待っているのかなぁ?と微笑ましい気持ちになりました。いつか私も!(笑)。」

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Elikoさんに逢いたい

Elikoさんの魅惑的なフルート演奏は、六本木サテンドールで、ガージェリー・スタウトと共にお楽しみいただけます。演奏の後の乾杯を一緒にできるかもしれません。(ご予約はお店へお願いします。)

1月6日(水) 六本木サテンドール 03-3401-3080
Eliko flute live “クラシックとジャズの間にあるもの third stream~第三の流れ”
1st 19:30~/2nd 21:30~/Music charge 2800円/入替制ではありません
2月12日(金) 六本木サテンドール
3月4日(金)/18日(金)/23日(水) 六本木サテンドール
5月15日(日) 佐賀市 RAG-G(佐賀県)

» Elikoフェイスブックページ

【Elikoさんの活動】
2007年 ファーストアルバム「eliodarc」リリースと同時に拠点を東京に移す。
2008, 09 年 東京コレクションの「junya tashiro」ショーにフルート奏者兼モデルとして参加。
2009年 ニューヨーク9.11追悼祈念コンサートに招聘され現地の新聞や特別番組に多数取り上げられる。
2010年 宮古島ミュージックコンベンションのフェスに参加。
2013年 イタリアでのヴェネツィア・ヴィエンナーレにてヴェネツィアングラス「GLASSTRESS」のオープニングアクトを「FLT DECK a.k.a Eliko FLighT」として参加。これを機に、スペイン・イビザ島、イギリス、ニューヨークなど海外での活動を再開。
UKよりTom Middleton氏をプロデューサーに迎え、フルートの概念を覆す「フルートロニカ」の新企画コラボレーションを開始。アルバムのタイトルは『一年』、全ての音がフルートの音から作られ、全ての楽曲に日本の四季を織り込めた歌詞をつけている。
2015年 アイルランドのダブリン「in the Interlude at the RHA」美術館で催された音楽フェスティバルに招待される。
ソロプロジェクト「第三の音楽の流れ:Third Stream」(クラシックとジャズの中ほどに位置する音楽)で、東京を中心に演奏活動を行う。
その他、多くのTV,CM,NEWS,GAME音楽、J-popやクラブジャズシーンのアルバムに積極的に携わる。

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こころまでを満たすようなビールを届けたい

外飲みを、もっと楽しく、もっと魅力的にしたい

飲み手の人生に寄り添うような存在でありたい

along with your story

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