ガージェリー社長、「SPRING VALLEY BREWERY 496」を予約する

2014年8月4日
Category - その他
Author - M.Sasaki

こんにちは、ガージェリーの代表・佐々木です。
暑さが続く毎日、いかがお過ごしでしょうか。さて、今日のブログは番外編です。

まずは前置き。日本のプレミアムビール「ガージェリー」は、キリンビール株式会社の社内ベンチャーとして2002年に産声をあげました。2007年10月1日に同社との資本関係は解消しています。

そのキリンがクラフトビールブランド「SPRING VALLEY BREWERY プロジェクト」を始める…という記事を読んだ時は軽く読み流していたのですが、7月31日に予約受付開始になった第一弾商品「496」の広告中にある「開発者が目指すところ」を読んでびっくりしました。まずは、「496」の紹介ページから引用した以下の一文をご一読ください。

496

“エール”のような豊潤さと、“ラガー”のようなキレ、IPAのように濃密なホップ感 –
既存のどのビアスタイルにも属さないビールを目指しています。苦労しているのは、香りの豊かさと苦味、麦芽の甘味を調和させ、最適なバランスを探ること。(中略)世界中のビールを飲んでつくりたくなった、“世界のどこにもないビール”です。

>> 第1弾商品『496』(プロトタイプ品)予約特設ページ(キリンオンラインショップDRINXより)

続いては、2004年に発売したガージェリー・エステラの紹介記事をご覧ください。2011年1月の本ブログ記事「エールを超えたエール – GARGERY ESTELLA」の中の一部を引用します。

エールとラガーの融合

エステラはエールタイプのビールです。しかし、ヨーロッパ伝統のエールビールを模したわけではないのです。大雑把な一般論として、

■「エールビール」は、上面発酵酵母によって造られるビールで、20℃程度の高温で発酵が行われます。そして、比較的短い熟成期間を経て製品となります。高温発酵による華やかさがある反面、どちらかというとモッタリしたボディ感が特徴となります。

■ラガービールの代表格であり、日本で最も親しまれている「ピルスナービール」は、下面発酵酵母によって造られるビールで、10-12℃程度の低温で発酵が行われます。そして0℃近い低温で一定期間熟成されます。こちらは、すっきり飲みやすい香味が特徴となります。

エステラは、両者の良いとこどりをしました。つまり、上面発酵酵母による高温発酵でフルーティーな華やかさを付与し、通常のピルスナーよりもさらに長期間の低温熟成によってすっきりした飲みやすさも実現したのです。エステラの熟成期間は60日以上を基準としています。これはエールビールとしてはもちろん、国産のピルスナービールと比べても非常に長い熟成期間だと自負しています。
エステラS

エステラは濃くて苦い、でも飲みやすい

GARGERYの中身を決める旅で、「ビター&スタウト」というキーワードにたどり着いたという話を書きました。エステラはこの「ビター」を実現することも目指しました。
実は、エステラは濃くて苦いビールです。しかし、その濃さも苦さもあまり感じないと思います。その秘密はバランスとコンディション。苦味だけではなく、甘味もしっかりと残しているため、両者のバランスにより苦味だけが突出することがありません。コンディションはこれまでに何回も書いたGARGERYの一番のこだわり。コンディションの良さによる飲みやすさであっさりと飲めてしまうのです。

>> エールを超えたエール – GARGERY ESTELLA(当サイトより)

・・・実によく似ています。それ以上は言いません。

まあ、「目指すところ」こそ似ていますが、「496」の商品写真のラベルに書かれている各種数値を見る限り、肝心の中身はエステラと全くスタイルが異なるビールのようですし、売り方も全く異なります。

エステラの発売から今年で10年。10年遅れでやってくる「496」は一体どんなビールなのでしょうか。
念のため、私も予約してみました。ちゃんと送ってきてくれるとよいのですが。