100年経っても大丈夫!? 私の大好きなマデイラワイン

2012年3月16日
Category - その他
Author - M.Sasaki

私の大好きなお酒、ブログでも取り上げたことがある「マデイラワイン」。
皆さん、飲んだことありますか?

来る4月7日(土)は「お花見GARGERY」。
そして、今回の目玉は「生まれ年のマデイラワインを飲もう」です。ナビゲーターはマデイラワインの伝道師、マデイラワインを愛しすぎて品揃え世界一のギネス記録を取得した大塚「レアンドロ」のマスター鈴木さん。当日はマデイラワインの蘊蓄をたくさん伺いましょう。
>> 生まれ年のマデイラワインを味わう – お花見GARGERY 2012

マデイラワインはその名の通りワインの一種ですが、世界三大酒精強化ワインの一つで、いわゆる普通のワインとは全くの別物です。まずはワインの分類のおさらいです。

  • スティルワイン
    いわゆるワイン。赤ワイン、白ワイン、ロゼワイン、アイスワイン、貴腐ワイン…等。
  • スパークリングワイン
    発泡性のワイン。シャンパーニュ、スプマンテ、カヴァ…等。
  • 酒精強化ワイン(フォーティファイドワイン)
    醸造工程でアルコール(ブランデー等)を加えます。マデイラワイン、シェリー、ポートワイン…等。
  • フレーバードワイン(アロマタイズドワイン、混成ワイン)
    スティルワインにスパイスやハーブ、それらの蒸留酒、蜂蜜、果汁等を加えたもの。ベルモット、サングリア、キール…等。

次に、マデイラワインの特徴を簡単に挙げます。

  • 深い甘みと香り。
  • 長期保存が可能で100年を超えるものも。開封して常温の空気に晒しても、ほとんど劣化しません。

マデイラワインの甘みは、ブドウの甘み

ワインの醸造工程では、ブドウ中の糖分が酵母によって分解されてアルコールが生成します。これが発酵。マデイラワインは、この発酵の途中(=糖分が残っている状態)でブドウ由来のスピリッツ(主にブランデー=酒精)を加えます。するとアルコール濃度が高くなることによって酵母の働き(=発酵)が止まり、ブドウの糖分の一部が酒の中に残るのです。発酵中のどのタイミングで酒精を加えるかによって酒の中に残る糖の量が変わり、出来上がったマデイラワインの味わいもまた変わってきます。
アイスワインや貴腐ワインもマデイラワイン同様甘みが特徴ですが、製法は大きく異なります。これらは、凍結やカビの作用でブドウそのものの糖度が上がることによって甘みを実現しています。

超長期保存の秘密と至福の芳香

話が前後しますが、マデイラワインは酒精を加えて発酵を止める前に、発酵中のワイン樽を数ヶ月間加熱処理(エストゥファ)します。
このブログでは、ビールの美味しさの鍵はコンディションであり、ビールが酸素に触れることによって起こる酸化が香味劣化の一番の原因…と繰り返してきました。酸化と劣化の関係はワインも同じです。
ところが、マデイラワインは加熱処理によって酸化熟成させたお酒なのです。すっかり酸化しきっていますから、保存管理の方法を間違えなければ酸化劣化する原因が見当たりません。これが、数百年間の保存に耐える理由です。
>> なぜビールの味は落ちるのか – 酸化が大敵

単純に、古ければ美味しい…というわけにはいかないでしょう。ただ数十年、数百年を超える良質なマデイラワインは、驚くほど素晴らしく香り立ちます。たった一杯、飲み終えたグラスをそのまま置いておくだけで、2~3日は部屋中に芳醇なブドウの香りが立ち込めるような。とにかく絶品です。

ビール会社のブログで他のお酒を紹介するの?…と思われるかも知れませんが、やはり良いものは良い。私が好きなお酒や、皆さんに知っていただきたいお酒を積極的に取り上げていきたいと思っています。

4月7日(土)のお花見企画「生まれ年のマデイラワインを味わう」、ご参加お待ちしています!